上質な空間を提供してくれる高級イタリア家具ブランドarflex(アルフレックス)の魅力と特徴とは?

アルフレックスとは

世界で最もデザインの権威がある国とされているイタリアで1951年に創業されたブランドで、日本でも人気のあるモダンファニチャーの代表的ブランド、アルフレックス。

今回は、豊かな生活にこだわりたい!という家具好きの人なら一度は聞いたことがあるアルフレックスについて紹介します。

 

 

arflex(アルフレックス)の名前の由来

alflex

イタリア語で家具という意味の「arredamenti(アレダメンティ)」と英語で柔軟性・適応性という意味の「flexibility(フレキシビリティ)」を合わせてarflexと名付けられました。生活に適応した家具への思いが込められています。

 

 

 

アルフレックスの理念

「上質な快適」を提案すること

アルフレックスが大切にしたのはデザイン中心の家具ではなく、人々の生活を中心に考えた家具作りです。アルフレックスでは家具のことを”生活の道具”と定義しています。

また、人々の生活の中にあるニーズに応えられる家具とはなにかと考えた先に、いつの時代も使う人の生活に適応していく”普遍的な価値”の追求があります。

 

 

アルフレックスのこだわり

長く使える高品質のものづくり

アルフレックスのソファは座り心地・触り心地にこだわり、一点一点丁寧に創りだされており、ソファの縫製作業も熟練の職人が手作業で行っています。

時代とともに変化するライフスタイルに適応し、世代を超えて親から子へ、子から孫へ受け継がれ、長く愛されるためにアルフレックスは”長く使える”ことにこだわっています。そのため、クッションの修理やカバーの再制作などのメンテナンスサービスにも力を入れています。

 

 

北海道にあるアルフレックスの工場 旭川ファクトリー

アルフレックスジャパンのソファ製造専用工場が旭川にあり、注文を受けてから旭川ファクトリーで一つ一つ硬さや沈み込み方などのを綿密に調整された後、注文した人のところへ送り出されます。

その際、”そのソファは使う人の生活にどの様な快適さを提供するために設計されたのか”ということを念頭に徹底的にソファに向き合っています。

また、輸入ではなく、全て国内製造することで、できるだけ短い納期でお届けすることが可能になっています。

 

 

アルフレックスの歴史

世界中に認められた家具

アルフレックスがイタリアで創業したのは1951年です。

創業後まもなく、世界的に有名なタイヤメーカーであるピレリ社と建築家のマルコ・ザヌーゾがコラボレーションして作った「Lady(レディ)」というゴム素材を使用したソファを発表しました。

当時、家具は木を中心に作られているものが一般的だったため、人工素材である成型ゴムを家具に使用した革新的な挑戦が美術工芸展にて金賞という形で評価されました。

また、「レディ」の登場は家具の立ち位置を工芸品から工業製品へシフトさせる第一歩になりました。そこで注目を集めたことは、アルフレックスの名前が世界中に知れ渡るきっかけになりました。

さらに、アルフレックスは現在でも変わらず、モダンファニチャーの代表的なブランドとして、家具を通して”新しいライフスタイル”の提案をし続けています。

 

 

1人の日本人との出会いが生んだ”イタリア生まれ日本育ち”のアルフレックスジャパン

アルフレックスの家具を通して”ライフスタイル”という概念が日本に広まるきっかけを作った人物がいます。日本にアルフレックスジャパンを設立した人物、保科正氏です。

日本の大学でデザインを学んだ保科氏は当時アパレル企業で働いていましたが、「(洋服だけではなく、もっと根本的に人々の暮らしを豊かに出来ないか)」と考え会社を辞め、単身イタリアに渡ります。

そしてある日、保科氏はイタリアの夕暮れの中で、ショーウィンドウに飾られた家具を見て「(探していたものはこれだ…!)」と、感銘を受けます。その夕日に輝く家具こそがアルフレックスの家具でした。

その後、アルフレックスの門を叩き、家具の製造工場に努めたことが、アルフレックスジャパン誕生のきっかけになりました。

保科氏はアルフレックスの工場で家具作りのノウハウと、もう一つ大切なことを学びました。それは、「生活の基盤は家族や家にあり、豊かな暮らしはそこから生まれる。家具はそのために欠かせない道具だ」という考え方です。

アルフレックスの豊かな暮らしへの考え方にさらに感銘を受け、そこで学んだことを日本に持ち帰りたい、と帰国後、アルフレックスジャパンを設立したのがアルフレックスジャパンの始まりです。

 

 

アルフレックスの名作ソファとデザイナー

 

Lady(レディ)

LADY

Marco Zanuso(マルコ・ザヌーゾ)というミラノ生まれのデザイナーがデザインした、アルフレックスの名前が世界的に有名になるきっかけにもなったソファです。

ザヌーゾは工業デザインの父とも言われており、合成ゴムという人工素材を使ったソファである「Lady」を始めとした独創的発想と斬新かつシンプルなデザインで、その後も評価され続けます。

「Lady」はイタリア最大規模の展覧会で金賞を受賞したこともあり、家具が工芸品から工業製品へとシフトしていくきっかけにもなった名作品です。

 

 

A・SOFA(エー・ソファ)

アルフレックスに務めるデザイナーが手がけた、パーツによってカバーの張り分けが可能のことが特徴のソファ。ソファの各部位を張り替えたり、クッションのカバーも様々なデザインや生地、色から選ぶことができるので、エレガントにもゴージャスにも、シックにもコーディネートすることが出来ます。

A・SOFAシリーズの初作品が1986年ごろ世に出てから、約30年間もの間常に人気が高く、アルフレックスを代表するソファの一つです。座る人を優しく迎えてくれるふくよかで優しい座り心地は「くつろぎの理想形」というA・SOFAのテーマを体現しています。

価格は2.3人掛けで40万~70万ほどです。

 

 

ベンゴディ

CORAL OCEAN DESIGN

Cini Boeri(チニ・ボエリ)というイタリア、ミラノ生まれのデザイナーがデザインした、イタリア語で「桃源郷」という意味の名前を持つソファです。名前通り柔らかいクッションに全身を包み込まれるような座り心地が特徴です。

価格は2.3人掛けで70万~80万円です。

 

 

MARENCO(マレンコ)

CORAL OCEAN DESIGN

Mario Marenco(マリオ・マレンコ)というイタリア、フォッジャ生まれのインテリアデザイナーがデザインした、アルフレックスのソファの中で最も有名と言えるソファです。

マレンコ(ソファ)はマレンコ(デザイナー)が一瞬のうちに描き上げたスケッチが実際に製品化したもので、シンプルかつ独創的なフォルムと大きなクッション部分の温かみのある座り心地で人気を博しました。

日本でも「アルフレックスでマレンコを買えばセレブの一員」というような上流階級のアイコン的ソファとして今でも憧れの対象です。マレンコ(ソファ)は発表から40年経っても愛され続け、40周年記念モデルも出たばかりです。

価格は2.3人掛けで40万~50万円です。

 

 

アルフレックスの魅力

よく比べられるカッシーナとの違いは?

イタリア家具ブランドから生み出されるモダンファニチャーは家具界の中でもダントツの人気を誇っています。その中でもよく比べられるのがカッシーナとアルフレックスです。よく並べられるこの2つのブランドですが、実は価格帯やコンセプト、ターゲットなど全然違います。

カッシーナの特徴は斬新さとモダニズムを含む高いデザイン性です。アルフレックスが大切にしているのは人々に上質なライフスタイルを提供するということです。さらに、平均価格で比べてみると、大体カッシーナがアルフレックスの倍くらいです。

たしかにカッシーナと比べて値段は半分ですが、品質が劣るということではありません。なぜなら、アルフレックスの魅力はこだわり抜いたものづくりにあるからです。アルフレックスは人々の生活に根ざした家具を生み出し、長く使ってもらうために、丁寧な家具作りを徹底しています。

さらに、アルフレックスは家具に対して”暮らしをより快適に過ごすための道具”として考えます。そのコンセプトを忠実に実現すべく、アルフレックスのマーケティングチームは常に人々の暮らしの変化を見逃しません。

例えば、アルフレックスジャパンは、それまで応接間にしかなかったソファをリビングで家族が集う場所として提案し、日本のモダンライフスタイルが始まりました。

例えば、ベッドやテーブルや収納家具を別々のものと考えず、家中トータルコーディネート出来るような家具を企画・販売することで、その後進むリビング・ダイニング化に適した提案となりました。

このようにアルフレックスはいつの時代も”より上質な空間”を提案してくれます。

カッシーナほどの斬新でモダンなデザイン性はないものの、アルフレックスは使う人に寄り添う優しい家具であることが魅力なのではないかと思います。

 

 

〈まとめ〉

豊かな生活をおくりたいと考えたとき、家具へのこだわりは欠かせません。そして、私がいろいろブランド家具のことを見てきて思うのは、「別に高い家具を買うことが豊かな生活に直結しているわけではない」ってことです。

たとえIKEAやニトリの組み立て家具のような安くて頑丈ではない家具でも、高級家具じゃなくても、大切なことはその家具を気に入っているか、ということだと思います。部屋は住む人の生活や心をそのまま映す鏡です。

良い家具、気に入っている家具に囲まれて生活することは心の栄養になります。理想の生活を想像し、そこに寄せていくイメージでお気に入りの家具をこだわって選んでほしいと思います。

家具にこだわる人が注目する大部分はデザインコンセプト品質なのですが、アルフレックスはイタリア発祥のモダンなデザイン上質な快適を提供するというコンセプト、家具の縫い目やフレームの裁断面を見て丁寧に丁寧に作られていることがわかるほどの品質を保ち家具にこだわりたい人の期待にこたえてくれます。それこそがアルフレックスの魅力で長年愛され続ける理由なのだと思います。

 

 

参考:http://www.arflex.co.jp/

 

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