モダンな家具の代名詞ハーマンミラーの魅力と人気チェアの価格

 

ハーマンミラーはオフィスチェアの代名詞である「アーロンチェア」を販売しているアメリカ発の家具ブランドです。

今回はオフィス家具だけではなく、モダンファニチャーのイノベーションを起こし続けてきたハーマンミラーについてご紹介します。

 

１．ハーマンミラーとは

 

１００年以上の歴史を持つ家具メーカー「ハーマンミラー」

ハーマンミラーは１９０５年にミシガン州でベッドルームの高級家具製造会社「スター・ファニチャー・カンパニー」として創業しました。１９２３年に「ハーマンミラー・ファニチャー・カンパニー」に改称し、１９４２年にはハーマンミラーがオフィス家具の市場に進出します。

その後、オフィス家具のトップメーカーとしてその名を轟かし、ロサンゼルスなど主要都市にショールームをオープンします。

１９６６年ごろ、１５０近くの販売代理店と契約を交わし、アメリカ、オーストラリア、カナダ、ヨーロッパ、アフリカ、中近東、スカンジナビア、日本など広範囲に販売地域を拡大。

１９９４年にはハーマンミラーの環境への取り組みが評価され『Fortune』誌の米国でもっとも環境に配慮している10企業の1つに選定されます。

さらに、２００１年にはハーマンミラーの「リゾブルシステム」がニューヨーク近代美術館やブルックリン美術館の永久収蔵品に追加されるなどして、知名度とともにブランド価値も上がっていきました。

現在でも医療関係の現場やオフィス、家庭など様々なシーンで優れた機能性とデザイン性、安全性を高く評価されています。

 

 

互いを尊重しあい揺るぎない信頼関係を築く組織スタイルと、そこで生まれるあくなき探究心

ハーマンミラーのスタッフは、お互いを尊重し、それぞれの持つアイデアや能力をお互い認め合うことで個々人のパフォーマンスレベルを高めることを求められています。そのコンセプトにのっとり、人種や性別、学歴、家庭環境などに関わらずに、全てのスタッフに自分の力を発揮する機会を与えられるような組織づくりに取り組んでいます。

スタッフに発想や提案の自由を与えることで革新的なデザインや機能が生まれ、家具の歴史を塗り替えてきました。

 

「未来の人類の生活の質は豊かな自然環境を守り続けていけるかということにかかっている」

ハーマンミラーでは豊かな自然環境を守り続けるという課題を実現していくことで未来の人類の生活の質を守ろうと考えています。そこで現在、ハーマンミラーでは総勢５００人以上のスタッフが環境関連活動に従事しています。

また、ハーマンミラーは製品開発・製造の際の無駄をなるべく少なくすること。より安全な材料を使い、より耐久性のある製品を優れた製品であると評価すること。という方針でも環境保全活動にアプローチしています。

 

ハーマンミラーの代表的なデザイナー・アーティスト

ハーマンミラーの掲げる様々なコンセプトの中心になっている考え方が「問題を解決するデザインを世に誕生させる」ことです。そのため、日々たくさんのスタッフやデザイナーたちが”より良いデザイン”を考え、実現しようとしています。

「人々が抱える問題をハーマンミラーの製品で解決する」という意志の部分でつながっているので、ハーマンミラー社とデザイナーとの関係は大変深いものになっているのです。

 

ジョージ・ネルソン

「ストレージウォール」という家の壁を厚くすることで壁に収納場所としての役割を持たせる建築コンセプトで一躍有名になったデザイナーです。

1945年に『ライフ』誌の記事で大きく取り上げられ、ファニチャー産業に旋風を巻き起こしたネルソンにハーマンミラーの創業者であるD.J.デブリーが直接訪問したことがきっかけになり、ハーマンミラーのデザインディレクターになりました。デブリーとネルソンは後に仕事でもプライベートでも、あつい信頼関係を築くことになります。

ネルソンは人々が家やオフィスで直面する家具や空間に対する問題を解決することに熱心でした。その後もネルソンの活躍はめざましく、近代美術館グッドデザイン・アワード受賞や『New York Times』紙ベスト・オフィス・オブ・ザ・イヤーなど、数々のデザイン賞を受賞しています。

 

チャールズ&レイ・イームズ

チャールズ&レイ・イームズ夫妻は好奇心と熱意でを創作に対して持っており、ハーマンミラー社と一緒に素晴らしい作品をいくつも世に送り出しました。

問題解決力に優れていた彼らは、「製品づくりやデザインの創造に一番大切なのは使う人への思いやりだ」と考えます。２人のデザインは遊び心はあるものの、素材やディテールの細部までこだわり、機能やデザインに妥協することなく安価なものづくりを実現しました。

 

ビル・スタンフとドン・チャドウィック

スタンフとチャドウィックはハーマンミラーの最も有名な作品である「アーロンチェア」を生み出したデザイナーです。

スタンフは人間工学に基づいた美しいデザインを研究・得意とし、チャドウィックは家具職人の父を持ち、家具を愛する真の家具好きデザイナーでした。

そんな２人がオフィスで働くあらゆる人の課題を真摯に受け止め、深く突き詰めることで完成したのがアーロンチェアです。

 

その他の有名デザイナー

ヴェルナー・パントン、イサム・ノグチ、ジェフ・ウィーバー、イヴ・ベアール など

 

 

２．ハーマンミラーを代表する５つのチェア

ハーマンミラーにはアーロンチェアをはじめ、いくつかの代表的なオフィスチェアがあります。ここではその内５つを紹介します。

 

アーロンチェア

１９９４年に発売開始されたワークチェア・オフィスチェアの代表と言われている椅子です。

ワークチェアからクッションを取り除くという新しい方法で開発され、代わりに「ペリクル」と呼ばれる独自の製法で編まれた素材をクッション代わりに使用していいるのが特徴で、体圧分散に長けており、ポスチャーフィットという背中下部を捉えて離さないサポートシステムにより、猫背を防ぎ、長時間楽に健康的姿勢をキープします。

意識することなく快適なポジショニングが出来ることが人気の秘訣です。実際に座ってみるとサポートシステムにより自然に前傾姿勢になり、特に集中してデスクに向かいたい方から評判です。

利用者の体型に合わせて大きさのちがうABCの３サイズ展開がされていることと、あらゆる体勢にもしっかりフィットする座り心地が人気を博しています。

価格(ポスチャーフィットフル装備 グラファイトB)：１８万前後

 

セイルチェア

「枠にとらわれないで生きる人」というコンセプトのもと、先進的なデザインで健康的な姿勢をサポートしてくれるワークチェアです。

３Dインテリジェントサスペンスという背もたれにフレームを使わない仕様になっており、エストラマーという身体を支える部分は人間工学に基づくデータによって厚みや強度が絶妙に調整されており、座っている時の負担が軽減される設計になっています。

より少ない素材で環境に配慮し、より良いモノづくりをすることを心がけて作られているので、価格も抑えられているのがまた魅力です。

価格：８～９万円前後

 

セラチェア

セルラーサスペンションという無意識に身体を動かしている間もあらゆる姿勢にフィットする柔軟な座面と背もたれを持つチェアです。

セルと呼ばれる小さな丸いクッションがループ状に組み合わされ、サポート力が高いのもセラチェアの特徴です。さらに、セラチェアの素材はリサイクル性の高いポリプロピレン製であることもまた「座る人にとって最良のものは環境にとっても最良」というハーマンミラーの製品開発ガイドラインを満たしています。

価格(グラファイト)：１０万円前後

 

ミラチェア(ミラ２チェア)

座る人と一体になるワークチェアです。

デザインはシンプルで、多機能で、操作は簡単で、環境と人に優しいチェアそれこそがミラチェア(ミラ２チェア)です。

ハイバックの背面で上から下まで広範囲をサポートし、ポリマー材に５６７個もの穴を開けて姿勢をサポートしながらも体圧分散することを実現。

価格：１２～１３万前後

 

エンボディチェア

最も優れたデスクチェアとも言われているチェア。座る人とパソコンとの調和を意識して設計されています。

座面と背面には動的なピクセルメッシュ構造が採用されており、座っている時に身体にかかる負担がほとんどないため、血流が良くなり、さらにはその影響で、脳までもが活性化されると言われています。

エンボディチェアの背もたれはまるで人間の背骨のようなデザインになっており、人間本来の自然な骨格に寄り添ってサポートしてくれます。座面は素材の異なる４層構造になっており、厚みのあるサポートを実現し、さらに通気性の良さもしっかり考慮されています。

また、フィット感が高いために、腰痛や目からくる頭痛に悩ませれている方からも高く評価されています。

価格：２２万円前後

 

その他の代表作

イームズシェルチェア/チャールズ&レイ ・イームズ

イームズラウンジチェア/チャールズ&レイ ・イームズ

ノグチ・テーブル/イサム・ノグチ

ネルソンベンチ/ジョージ・ネルソン

 

 

３．ハーマンミラーの魅力まとめ

 

「問題を解決するデザイン」

ハーマンミラーの家具作りで一貫しているのは本質的であることです。「売れる商品」「流行る商品」ということは一切考えられていません。ハーマンミラーで大切なのは”ハーマンミラーの家具で、使う人の問題をどのように解決できるか”ということです。

また、ハーマンミラーが大切にする”人と環境に優しく”の”人”とはもちろんスタッフのことでもあります。そんな強い思いやりこそがハーマンミラーがイノベーションを続け、そして愛され続ける秘訣なのではないでしょうか。

 

ハーマンミラーの家具買取実績一覧

オフィス家具の買取実績一覧

オフィス家具の引き取りや買い取りを検討しているなら知っておきたい【売れるオフィス家具ブランドや高く売る方法】

 

公式サイト：http://www.hermanmiller.co.jp/

【ショールーム・展示会情報はこちら▼】

http://storetokyo.hermanmiller.co.jp/

【インターネット販売をしている販売代理店▼】

http://www.hermanmiller.co.jp/where-to-buy.html

【展示販売などを行っている販売代理店▼】

http://www.hermanmiller.co.jp/where-to-buy.html